効率よく記憶する

前回、英単語を覚えるに当たって私が実際に実行した↓のスケジュールだが、これは忘却曲線を考慮の上、ある程度は社会人にとって現実的なものに落とし込んだものである。

夜覚えて朝思い出す、夕方また思い出して覚え直す、夜はまた新しく60語覚える、休日はその週の単語を覚え直す、1ヶ月後くらいに半分終えたところで再度復習する、、、

そもそも私がこのようなスケジュールで英単語を覚えようとしたきっかけは、大学受験を終えた女子高生が合格体験記で紹介していた勉強方法にある。だいぶん前に本屋で立ち読みしていただけなのでここで紹介できないのが惜しいくらいだ。。

その女子高生は、英語などの記憶教科は夜寝る前に行い、朝覚え直し、その日の夕方と週末に覚え直すと言う作戦で記憶教科を勉強していたよう。

まあそうだ、丸パクリだww

本の中でも解説があったのだが、そのスケジュールは忘却曲線を考えた場合にも効率が良いものである。

ここで、忘却曲線とはなんぞやと言う感じだと思うので、かいつまんでちょっと紹介したい。

とにもかくにも!↓のグラフを見てほしい。

横軸はある事柄を記憶してから経過した時間(日付)、縦軸は記憶が残っている割合(%)である。考案者とか試験の要領とか、そういったものはググればいくらでも出てくるので割愛したい。必要なことのみにフォーカスしよう。

まず、記憶対象として用いたのは、WIDとかZOFとか何らかの意味を持っていないような、無意味な音節。(*1 Wikipedia: Forgetting Curve参照)

ここで重要なのは、せっかく覚えたものは1日経過しただけでも相当数の忘却が起こること(グラフでは80%まで低下)覚え直しの作業を行わなければ、3日後には60%になる。

記憶してから1日目で覚え直しをしたとして、次は3日目で記憶量が80%まで低下する。ここで覚え直しをしたとして次は6日目に記憶量が80%まで低下する。もうお気づきのことと思う。1回目に覚えた時より2回目に覚え直しを行った時、2回目の覚え直しをした時より3回目の覚え直しをした時、より忘却曲線の下がり方が緩やかになる。

ちなみに1度記憶したものを全くほったらかしにしたとして、実験結果に従えば7日後には約10%まで落ち込んでしまう。

グラフに従うと、月曜日に単語を60個記憶したとして、次の土曜日に覚え直しを行おうとした時、すでに48個忘れる計算となる。仮に月曜日に60個英単語を覚えたとして翌日は約12個忘れている、火曜日に覚え直しをしたとして次の土曜日に再度覚え直しをしたとする、その際約19個は忘れている計算となる(合計31)。覚え直す労力としては逐次覚え直しを、それも次の日に覚え直しをすることは効率の面で良い。

もっと言えば3日目に再度覚えしをすると12+12+12で(理論的には)36覚え直しとなる。よって(理論的には (2回目))翌日とその週末に覚え直しくらいでかなり効率が良いのでは無いかと思う。金曜日に記憶した単語はいつやり直すが効率いいの?とか色々物議あるかもしれないが、現実的には週末やるのが現実的と思う。翌日&1週間以内にもう一度の最低2回覚え直しをすると概ね効率は良い計算になる。

また、英単語を覚える時間として、夜寝る前と言ったのはポイントである。

寝る直前で行った作業は定着率が上がると言われており、睡眠は、記憶を定着させる働きもある。中でもノンレム睡眠(深い睡眠)が記憶を定着させる働きがあらしい。

私はノンレム催眠の時間を稼ぐため、スリープサイクルというものを使用しているが、これは寝覚めもよくなるので非常にお勧めしたい。

https://apps.apple.com/jp/app/sleep-cycle-スマートアラーム目覚まし時計/id320606217

また、一般的には人は眠るとレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を90分単位で繰り返すと言われている。当然眠った直後は浅い眠りなので、最初のノンレム睡眠が完了するのは約3時間後、2度ノンレム睡眠を完了させるためには約6時間が必要となる。多分6時間寝るのが効率的には良いのでは無いかと思う。3時間眠れば十分と言っている人はすごい(ただの感想)

また、スリープサイクルを使用することによって、実際のレム睡眠とノンレム睡眠を評価できるため、自分の睡眠を解析して効率よく眠ることも考えても良いと思う。スマートフォンの加速度で睡眠の深さを評価している。

また、最後に記憶の相互干渉というものがある。

industrial: 産業の

industrious: 勤勉な

この2つは覚えにくい。どっちも高校で習う英単語だが、特に英語を勉強していない大学生や社会人で覚えている人は稀なのではと思う。このように似たものは記憶が脳の中で干渉し、定着を抑制する働きをする。ようは覚えにくい。

対策としては「こじつける」

それに限る。例えば、とにかくIndustrialとIndustriousという似た単語があることだけ覚え、Industrialの最後のlは”煙突だ!=産業を思い出す。”Industriousの最後のous=私たち、つまり勤勉なのは私たちだ=勤勉な

と言った感じである。こう言ったこじつけは非常に重要。

Shame:恥ずかしい、写メを取るのは恥ずかしいなど、、

記憶の干渉は、似た情報を覚えるのを難しくする働きがあ流が、関連する情報をいくつも持つことによって記憶を強く定着させる働きもある。ゴロで覚えるのも非常に有効。

このように記憶の働きを知り、効率よく学習することで同じ時間を使っ大きく成果を出せるようになる。時間が限られている社会人などは特に意識すべきでは無いかと思う。

今日のまとめ

忘却曲線を制する(ようは翌日と週末に復習しよう。)

記憶するのは寝る前(ノンレム睡眠が記憶を定着させる)

記憶の干渉を利用する(似た単語はこじつけやゴロで覚えよう)

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