頭の中の小さな声が一番正しい
大学の卒業式で行われるスピーチは良いものが多い。特にアメリカの大学のスピーチの発表者はとても凄い人でいっぱいだ。人材の宝庫の国だから、生きる伝説のような人がゴロゴロしている。
著名な起業家が、卒業生を奮い立たせるような話を、実体験を元にし、当時何を考えていたか、行動の結果どうなったか、失敗からどう立ち直ったか、どう成功したのか正直に詳細にスピーチする。
学生の熱気も非常に良い。みんなこれから社会に出るにあたって、希望に溢れワクワクしているのが表情からも見て取れる。
今回はYoutubeを見ていたらたまたま見つけた、MITの卒業式のスピーチを紹介したい。内容が素晴らしく、とてもインスパイアリングだ。大学生ほど若くはなくとも為になるので是非見て欲しい。
発表者はDropboxの創業者だ。スピーチを要約すると、
成功の為のカンニングペーパーは3つ。テニスボール、サークル、30000という数字。
テニスボール
・犬が一心不乱にテニスボールを追いかけるような、夢中になれるものを探さなければならないということ。
・それは決して楽しいものとは限らず、チャレンジを攻略することに夢中になれるものである。
・潜在意識とでも言うべき、頭の中の小さな声に耳を傾けることが自分にとってのテニスボールを見つける鍵になる。
サークル
・最も親しく付き合う5人の仲間の平均が自分の価値となる
・刺激を与えてくれる人との付き合いが重要である
・最高の人材がいる場所に行ってその仲間を見つけるべきである
30000
・人生は約30000日。24歳の時点で既に9000日を消化している。準備のための期間などない、リセットボタンも存在しない
・とにかく行動するのが最も近道である
・人生でたったの一度、正しければそれで良い
このような感じであろうか。このスピーチを見てやる気を出して布団から抜け出した私は少々感化されやすいだけなのかもしれない。
それにしてもアメリカ人はスピーチが非常にうまい、心をくすぐるような表現に富んでいる。スティーブ・ジョブス(アップルの創業者の1人)のスピーチも素晴らしい。あまりにも有名すぎてみんな知っているかもしれないが。その他にも何個かストックがあるのでここでもそのうち紹介していきたい。