定年まで勤めて何が嬉しいか

私の会社では60歳が定年だ。再雇用もあるので、希望すれば65歳くらいまでは会社にいることができる。日本のごく一般的な会社はこのくらいではないかと思う。

大学を卒業して65まで働くと約40年間になる。人生を80年とすればざっくり半分。平均したら週に5日、毎日9-10時間ぐらい働く感じであろうか。多分これは今の日本ではそこそこホワイトな部類の企業に入る。ただしそれでも結構な労働時間である。

仕事だと感覚がおかしくなってしまうのだが、よほどの趣味でも1日10時間はかなりきつい。好んでその仕事を選択して、自らの希望でその仕事をしているのであれば何も問題ないが、それは少数派だろう。休みの日に無給でも喜んで仕事をする人がほとんどいないことからそれは明らかだ。

私は定年まであと約30年あるのだが、その年数働き続けることはできる限り避けたい。仮に定年である60まで働いたとすれば、人生で体が最も自由になる期間のかなりの割合を仕事に割いてしまうことになる。

今日やっていることがどれだけ自分がやりたいことなのか、そんなこととは無関係にその日を過ごさざるを得ない日がずっと続くのであれば、脱却を考えなければならない。仕事をしたくなければ、どうすれば仕事をしなくて済むか考えるべきだろう。

私は仕事がしたくないということよりも、「仕事をしない選択肢が取れる立場」になることを目標にしている。

大学を卒業し、新卒で就職して定年をその会社で迎える。レールを全く外れずに生きていると自然とそうなるのではないか。ちなみに私も図らずして、アラサーにして完全にこのルートにいる。

何も考えずに働いていると定年まで結局働いてしまいそうな気がする。だから状況を打破するなんらかのアクションが必要だ。

黙って働き続けて歳をとることは大きなリスクだと思っている。緩やかに、気づけばいつの間にか取り返しがつかない状態になっている。

60の肉体で得た自由で、どれほど本当に自由に世の中を見て回れるというのであろうか?その年齢からしか自由にならないのは、ちょっと短すぎると思っている。その年齢になった時、何のために生きてきたかという自問に答えを見出す自信はない。

「真面目に働いてよかった」と過去を振り返って思う自分が全く想像がつかない。

「金さえあれば早めに退職することはいくらでもできたのに、どうしてもっと考えなかったのか。なぜ思考停止して30年も働いてしまったのか。」

恐らくそう考えるだろう。今の私と30年後の私は性質的にそれほど違いがないとして間違いないものと確信している。

これは甘んじて受けるべきではない。望まない時間を生活費+αのためだけに膨大に使ったとすれば、後から振り返ってそれを後悔しないはずがない。

歳をとると必然的に過去のことを振り返る時間が増えてくるものだと思っているが、その時に「もっと長時間働けばよかった」と後悔することはない。これは私の持論でもあったが、この前読んだ本にもそれっぽいことが書いてあったので紹介したい。

死ぬ瞬間の5つの後悔 ブロニー ウェア著 二木めぐみ翻訳

いきなり仕事を辞めるのはあまり現実的ではない。人生単位での長期的な後悔を考える前に、明日の生活にも困ってしまう。とはいえ、今働いているのはなんのためなのか、せめて納得感くらいは欲しいところだ。

そしてその納得感の答えはお金にあると思っている。少なくとも短期的にはそう考えて間違いがない。

とにかくお金が問題なのだ。それさえなんとかクリアできれば労働から解放される。でもどうやってお金をまず貯めるかといえば、リスクを取らない限りは基本的に地味に貯めるしかないだろうと思っている。

こう聞くとがっかりするかもしれないが、お金は貯まれば貯まるほど、さらに溜まりやすい性質がある。

生活コストを削り資産を増やして投資をする、副業で収入を増やす。ということを繰り返し繰り返しやる、というサイクルがかなり正解に近い。投資で増えた資金は再投資する。

複数年単位でこれを行なっているとお金の溜まり方自体がどんどん早くなっていく。

あとはどうにか労働収入を介在させずにその流れが止まらないところまで頑張る。この方法は私の近くにいる人達ですらすでにある程度具現化している(ただしある程度の高収入は必要)

私と歳が近い人間で、より早くこのサイクルに気がついた人間が何人かいるが、普通のサラリーマンで、すでに家が買えるレベルの資産がある人もいる。そして当然家も車もまだ買っていない。

証券会社に家族の名義含めて大量の口座を作り、IPOにかなりマメに応募しているスタイルの人もいる。このやり方は多少のお金があれば誰でもできるし、何よりほとんどノーリスク戦法だ。

節約とローリスクな投資こそが、大きな実力や運を必要としない、ローリスクな人生の逃げ切り方ではなかろうかと思う。

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