有給取得の理由はいつだって体調不良
働き方改革が始まり、年間最低5日間は有給を取ることが義務化された。
「忙しくてなかなか休んでいられないよ」という人も多いのではないだろうか?
有給を取得するために業務量を削減できる企業なんてごく稀だろうと思う。業界や企業文化等々によってはそもそも有給など取れる状況ではないのかもしれない。
付き合いのある中小企業の社長さんが、「それで売り上げが減ったらやっていけないし、金持ちの企業の理論だよな」と言っていたのが印象深い。
ただしかし、有給が権利ではあることを企業も労働者も再認識させられるという意味では、試み自体は悪くはない。どちらにも言い分があるのだろうが。
ちなみに私は今年に入ってから有給を1日も消化していないw
土日は普通に休んではいるが、業務量が有給を取れる状態では決してない。旅行に行くような趣味もないので良いのだが、、、気づいたら今年度も半分終わっている。
営業など、個人宛にどんどん連絡が来てしまう人は休みを取ったとてなかなか完全オフといかないかもしれない。営業が電話に出ないのは、その後に実害がありそうだ。まだまだそういう社会だ。
私もそのような感じである。携帯の電源を切って無視したい気持ちも山々、、
お客さんの心象が悪くなるとクレーム等に繋がりやすいから、かえって時間がかかってしまってしょうがない、そうなるくらいなら休みでも連絡がついた方がマシだ。
そういう理論で電話を取ることは多い。
これは今すぐにどうにかできる問題ではないので社会が変わっていくのを待つしかないのかもしれない、、
また、有給を取るためのに「理由は不問」という決まりがあるようだが、建前的なものなので、やはり形式的にでも理由を求められるところは少なくないと思う。
「遊びが目的」とはいえない企業文化のところもあれば、そのような会社でなくともトラブル等で状況次第ではそうなる。もちろん仕事が全てではないので、どのような場合でもうまく立ち回ることが重要だ。
その場合、体調不良は常套文句である。万能とまではいかないが本当によく使う。
ここからようやくタイトルの本題に入ってくる。
例えば、土日と祝日の間の中日を休みにし、仲間と野球の合宿に行った某同僚A。
飛び石で祝日があった時期に、それを埋めるように有給を取り、6連休にしようとした。彼も仕事が忙しく、前々から6連休を取るようなスケジュールで有給申請するのは気が引けたのだろう。インフルエンザという理由で(計画的に)盛大に有給取得するのに成功した。
もちろん当日になってからいきなりの連絡だ。計画的なのだから、しかも嘘なのだから大変迷惑なやろうだ。
しかし、次に出社した時にすぐにばれてしまった。
それはなぜか???
診断書の提出を求められたから?
いいえ
日焼けしすぎていたから??
それでもない。誰かに見られたわけでも、SNSにあげたわけでも、周囲に話したのが伝わったからでもない。
正解は、、、
「アキレス腱を切ったから」
万事休すとはこのことであるw
いくら有給の理由は不問といえ、インフルエンザで会社を休んでアキレス腱を切るという流れはあまりに疑問が大きいので、周囲が放っておいてくれるわけがない。
全てを諦めた野郎Aは出社して来てすぐに上司に正直に事情を話し、謝ったそうだ。嘘に嘘を塗り固めるのは得策でないと判断したのでしょうがもう遅い。「人に心配をかけるな!!」と怒られたそうだが、返す言葉もないとはこのことである。
今後は本当の体調不良でも、本当の理由を言いにくくなる。オオカミ少年理論になるが「本当に体調不良です」はもうネタの領域だ。
また、話は変わるが寝坊した場合などにも、起きた時間によっては色々と言い訳をつけて遅れる人も多々いるはずだ。
電車を乗り過ごした、携帯を忘れた、お客さんから早朝から電話がありその対応をしていた(だから連絡が遅れてしまった)
私も上記理由はたまに使うときもある。常習犯でない限りは有効だと思う。
世の中の方々も同じようなものだろう。ググってみればまだまだ色々ある。バレないのであればその方が円滑に物事が進むかもしれない。
ただし、例えば夜中の3時まで飲んでしまって次の日起きる自信がない場合、タイマーを仕掛けて朝6時に自動的に「体調不良で午前中休みます」的なメールを送信するような、手が込んだことは失敗するとややこしいことになる。その常習犯の某野郎Bが失敗した姿を目の当たりしている。
なぜ失敗したのか???
(2回目のシンキングタイム)
タイマーの設定を失敗したから?携帯の電源が切れたから?
いいえ。
出社して来て酒臭かったから???
それでもない。誰かに見られたわけでも、SNSにあげたわけでも、周囲に話したのが伝わったからでもない。
正解は、、、
「間違って普通に出社しちゃったから」
慣れって怖いw
ただのアホ野郎である。「いやお前今日いるやーん」はもう完全にネタの領域だ。「間違えました」は事情がよくわからない。
有給を取る時は、理由は出来るだけ正直に、そうできなければ慎重に考えたい。
“有給取得の理由はいつだって体調不良” に対して1件のコメントがあります。